奥歯4歯をセラミッククラウンで治療した審美歯科
30代
女性 / 2020年9月 症例
治療前
治療後
患者さんは30代の女性で、奥歯にある虫歯の治療と綺麗な歯並びにしたいとご来院されました。宮本歯科には矯正專門医が在籍していないため、提携している矯正専門のクリニックを紹介し、矯正治療前に必要な虫歯治療は宮本歯科が担当しました。
矯正治療中も3ヶ月毎の一般歯科健診をお受け頂きながら、約4年後に矯正治療を終えました。矯正治療後に患者さんよりご要望を頂き保険の銀歯を白いセラミックに置き換える審美治療をあらためて行いました。
治療ステップ
ステップ 1
初診時
左下奥歯4歯はエナメル質形成不全症でした。これは遺伝(全身的)または外傷(局所的)な要因で表面のエナメル質がうまく作られない症状ですが、珍しいものではなく程度の差はあっても幼児期の20%弱に見られるとされています。
歯を守るエナメル質が少なく歯質が弱いことから虫歯になりやすく、この患者さんも7番に大きな虫歯がありました。また歯がしっかりと成長できなかったために奥歯で噛むことができず、その影響が全体的な歯列不正につながっていました。
ステップ 2
現状と治療計画
虫歯の治療と矯正治療を行いたいとの主訴でご来院されましたが、宮本歯科に矯正專門医が在籍していないため、提携の矯正専門のクリニックをご紹介し治療計画を策定しました。矯正前に必要な虫歯治療は宮本歯科が担当しました。複数年に渡って歯に力を加える矯正治療では、歯と歯ぐきのコンディションを整えることが特に大切です。
矯正期間中は矯正器具を装着するため、丈夫な銀歯(金属のクラウン)で左下奥歯4歯を治療しました。
●左下4~7番
オールセラミッククラウン作成(矯正治療後)
ステップ 3
銀歯のクラウンのセット
エナメル質形成不全症の患者さんは見える部分だけでなく歯の根の形や神経にも影響を受けている場合があるため、配慮しながら慎重に虫歯を治療しました。矯正治療は見た目だけでなくしっかり噛めること、食べられること、喋れることが大切です。セットした奥歯の銀歯についても矯正専門医の治療計画を踏まえ、安定して噛むことができるよう上の歯との咬合を調整しながら製作しました。
矯正治療中も3ヶ月毎の一般歯科健診をお受け頂き、初診から約4年後に矯正治療を終えました。写真は矯正治療が終わった直後の銀歯の状態です。
ステップ 4
セラミッククラウンのセット
初診から約4年後、奥歯4歯のセラミッククラウンに変える治療を行いました。
矯正治療後に患者さんよりご要望を頂き、銀歯を白いセラミックに置き換える審美治療を行いました。矯正治療を終えた歯並びに配慮しながらより良い噛み合わせを維持できるよう時間をかけて印象とセットを行いました。
また表面が光沢があるように見えるのは審美性と機能を両立させるため、咬合面をジルコニアで仕上げるジルコニアセラミッククラウンを選択したためです。セット後も定期健診で虫歯や嚙み合わせのチェックを続けています。リテーナーによる保定期間の終了後はナイトガードの使用も検討しています。
治療費
仮歯 | |
¥5,000 × 4歯 |
¥20,000 |
ジルコニアセラミッククラウン | |
¥140,000 × 4歯 |
¥560,000 |
合計(税抜) | ¥580,000 |
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※費用は治療当時のもので現在と異なります。
※サイト内コンテンツの過去症例等については、掲載時点の消費税率、または税抜き表示で表記している内容が一部ございます。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。
リスク・副作用
治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。
※すべて症例による違いや個人差があります。
治療担当
医師:宮本 庸一
歯科衛生士:内藤 恵
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子
症例紹介について
宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。
ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。
より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。