インプラント治療の痛みと
麻酔の安全管理
静脈内鎮静法でインプラント
インプラントは歯ぐきを切開して顎の骨に穴を開け、インプラントを埋入する外科治療ですから麻酔無しでは治療として成立しません。歯科医師は口腔外科領域に関わる治療には麻酔の使用が医師法により認められています。
ただし宮本歯科では原則としてインプラントの手術では、麻酔科専門医を招聘しています。これは執刀者(院長宮本)と麻酔の安全管理(麻酔科専門医)を分業とすることでインプラント手術のリスクを低減するだけでなく、同時に麻酔科専門医による全身管理で麻酔そのものの安全性を担保します。 医科においては医師免許があれば専門科を自由に標榜できますが、麻酔科だけは厚労省による麻酔科標榜医の資格取得が必要です。歯科インプラントで麻酔専門医を招聘するクリニックは少ないようですが、宮本歯科の実践する基本に忠実というモットーのもとで必然としてご案内しています。
麻酔専門医による全身管理
インプラント手術を開始する前に麻酔専門医が点滴をとり、鎮静剤を投与し、局所麻酔を併用します。これにより手術に対する不安や痛み、術中に口をあけたままの状態でいることなどの精神的・身体的ストレスを減らすことが出来ます。
また、手術中は麻酔専門医が血圧や血中酸素飽和度を管理し、常に細心の注意を払っております。手術中は患者さんの意識はあり(少しボーッとした状態で)、ご自分での意思表示やこちら側の呼びかけに対しても答えることが可能です。時間の経過の感覚はあまり無く、1~2時間の手術が、20~30分程度で終わったように感じられます。
手術が終わった後はしばらく休んでいただきます。寝ぼけたような状態から覚めて思考が明瞭になってきたら歩行運動などチェックを行い、ご帰宅となります。
静脈内鎮静法によるインプラント手術時の注意事項
- 1.午前中に治療を受けられる方は、当日の朝起きてから治療が始まるまで飲食禁止です。午後から治療を受けられる方は、飲食は治療前6時間前迄となります。空腹である事が一番大切ですので必ずお守り頂きます。
- 2.マニキュアはしないでください。コンタクトレンズも外して頂くのでケース等をご持参ください。
- 3.治療終了後、30分~1時間程度休んでいただきます。
- 4.当日は車・バイク・自転車などの運転は禁止です。