前歯2歯をセラミッククラウンで治療した審美歯科
40代
女性 / 2021年4月 症例
治療前
治療後
患者さんは40代女性で数年前に右上1番のレジンが破折したため、初診でご来院されました。その際クラウンにする選択肢もありましたが、再度破折するリスクをご説明した上で、ご本人の希望によりレジンで治療を行いました。
もともと歯ぎしりや食いしばりによる歯の咬耗(歯の表面の摩耗)もあり、ナイトガードを使用しながら定期検診で通院されていましたが、再びレジンの詰め物が破折したため、今回はセラミックによる審美歯科治療を行いました。
治療ステップ
ステップ 1
再初診時
全体的にかなり咬耗があるため歯冠も短くなっており、他の歯も脱離や破折のリスクがある状態でした。上顎前歯の切端部(歯の先)はかなり負担がかかるところで、レジンの磨耗が進み境目が虫歯になっていました。左上1番の切端部は大きく欠け、同様に右上1番も欠けており、虫歯もありました。
ステップ 2
現状と治療計画
左上1番ほど顕著ではありませんが、右上1番のレジン部分も歯ぎしりや食いしばりで欠けています。数年前に右上1番のレジンは破折していますが、再度破折するリスクをご説明した上、ご本人の希望によりレジンで治療を行っています。
今回はレジン充填では適応範囲外と判断してクラウンでの治療をお勧めしました。患者さんも審美的な改善をご希望されたことから、セラミッククラウンによる審美歯科治療を行うことになりました。
裏側から見ると右上の1番の近心切端部のレジンが欠け、境目から虫歯が進行して治療が必要な状況でした。レジンでの治療は左上1番と同様、更に欠ける可能性があること、2歯同時にセラミッククラウンを作ることで審美的な改善ができることをご説明しました。
2歯同時に治療するメリットとして、咬耗により歯が短くなっているため下顎前歯部との噛み合わせを考慮しながら、今よりも少しだけ歯冠を長めにして歯の形態を回復することができます。メリットをご理解頂き、患者さんも2歯同時のセラミック治療をご希望されました。
ステップ 3
セラミック印象
上顎左右1番のレジン取り除き、丁寧に虫歯を除去し、支台築造用のレジンにて切端を補強し、形を整えました。
その後、歯肉圧排のうえセラミックの印象と噛み合わせをとりました。
セラミックの色は、下顎前歯と比べてあくまで自然で若干白めにしたいとのご希望でした。
印象後、仮歯をセットします。仮歯は脱離するリスクを考慮して、歯冠を短めにして2歯連結しています。
ステップ 4
セラミッククラウンのセット
印象から約2週間後、セラミッククラウンをセットしました。これまでと前歯の歯冠形態が異なり、従来使用していたナイトガードを使うことができません。今後は現状に合ったナイトガードを新製予定です。
治療費
仮歯 | |
¥5,500 ×2 歯 |
¥11,000 |
オールセラミッククラウン | |
¥154,000 × 2歯 |
¥308,000 |
ナイトガード | |
¥33,000 × 1 |
¥33,000 |
合計 | ¥352,000 |
---|
※費用は治療当時のもので現在と異なります。
※サイト内コンテンツの過去症例等については、掲載時点の消費税率、または税抜き表示で表記している内容が一部ございます。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。
リスク・副作用
治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。
※すべて症例による違いや個人差があります。
治療担当
医師:宮本 庸一
歯科衛生士:小原 彩
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子
症例紹介について
宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。
ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。
より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。