前歯2歯と奥歯2歯をセラミックで治療した審美歯科
50代
女性 / 2019年12月 症例
治療前 (上の前歯)
治療後 (上の前歯)
治療前 (下の右 奥歯)
治療後 (下の右 奥歯)
患者さんは50代の女性で、知覚過敏を主訴としてご来院されました。3ヶ月毎の健診を続けて頂き初診から約2年後に他院で治療された前歯の被せものと歯ぐきの境目が目立つこと、歯が長く大きく見えることが気になっていたというご相談を受け、前歯の審美歯科治療を行いました。
また前歯の治療からさらに2年(初診から約4年)経過して、右下の奥歯にある保険で治療した金属の詰め物を白くしたいとご希望を頂きました。金属の隙間から進行していた虫歯を丁寧に取り除いたうえで、白いセラミックの詰め物で審美歯科治療を終えました。
治療ステップ
ステップ 1
治療前
冷たいものがしみる知覚過敏が気になるというお悩みでご来院されました。初診時は知覚過敏処置とクリーニングで治療を終了しましたが、その後も定期検診で通院を続けて頂きました。
3ヶ月毎の健診を続けて頂き初診から約2年後、他院で治療された前歯のメタルセラミッククラウンと歯ぐきの境目が露出してきたこと、以前から歯が長く大きく見えるのが気になっていたというご相談を受け、前歯の審美歯科治療を開始しました。
ステップ 2
現状と治療計画
次回ご来院時に院長診断とトリートメントコーディネーター(TC)による約30分のコンサルティングを行いました。前歯2歯のうち神経がない左上1番をレントゲンで根管治療が必要かどうか確認しました。虫歯などの症状は全くないので今回は根管治療はおこなわず、金属のコアをファイバーコアに変えると同時に、右上1番も着色以外の問題は見られなかったためセラミッククラウンを作り直す計画としました。
前歯の治療からさらに2年(初診から約4年)後、保険で治療した金属の入っていた右奥歯2歯についても白い歯にしたいと審美的改善のご希望を頂き、セラミックインレー/アンレー(e.max)の白い詰め物による治療も計画しました。
●左上1番
ファイバーコア築造・オールセラミッククラウン
●右上1番
オールセラミッククラウン
●右下6番
セラミックアンレー (e.max)
●右下7番
セラミックインレー (e.max)
ステップ 3
ファイバーコアのセット
他院で治療したメタルセラミッククラウンとメタルコアを除去します。特に金属製のメタルコアは歯に対して楔のように作用することから、歯根破折の原因となる可能性の高いものです。ここで今回はファイバーコアへの置き換えとし印象(型取り)を行いました。この時、隣り合った左右2番の歯でコンポジットレジン(プラスチックの詰め物)に不適合があったため、初期虫歯を取り除き再発リスクの軽減処置を行って印象を取って、ファイバーコアをセットし、同時にお作りするセラミッククラウンの色合わせも行いました。
ステップ 4
セラミッククラウンのセット
ファイバーコアのセットから約2週間後、セラミッククラウンをセットしました。患者さんのご希望で、色は周りより若干白めの色を選択しました。
ステップ 5
右下奥歯の審美的改善
前歯の治療からさらに2年(初診から約4年)後、保険で治療した金属の入っていた右奥歯2歯についても白い歯にしたいと審美的改善のご希望を頂きました。
保険診療で治療する銀歯はパラジウム合金製で 12%のパラジウムを主体として、金、銀、銅、亜鉛、錫などを含みます。ギラギラとした見た目はもちろんですが、金属の隙間から虫歯になるリスク、金属が溶け出して歯ぐきを黒ずませるリスク、金属アレルギーの原因リスクなどがあります。
ステップ 6
セラミック/アンレー/インレーのセット
ご希望をいただいてから約2週間後、右下6番にセラミックアンレー (e.max)を、右下7番にセラミックインレー (e.max)をセットしました。
治療費
前歯(右上1番・左上1番) | |
---|---|
ファイバーコア | |
¥15,000 × 1 歯 |
¥15,000 |
仮歯 | |
¥3,000 × 2 歯 |
¥6,000 |
セラミッククラウン | |
¥120,000 × 2 歯 |
¥240,000 |
合計(税抜) | ¥261,000 |
奥歯(右下6番・7番) | |
---|---|
e-maxインレー | |
¥70,000 × 1 歯 |
¥70,000 |
e-maxアンレー | |
¥90,000 × 1 歯 |
¥90,000 |
合計(税抜) | ¥160,000 |
※費用は治療当時のもので現在と異なります。
※サイト内コンテンツの過去症例等については、掲載時点の消費税率、または税抜き表示で表記している内容が一部ございます。
※保険外診療による治療費用を明記しています。
※費用は、歯・口腔内の状態によって異なります。
※根管治療が必要な場合は別途費用が必要となることがあります。
リスク・副作用
治療中に一時的な咬合痛や冷温水痛、若干の歯肉の腫れ、発赤などを生じることがあります。また仮歯の時期には仮歯の脱離や破損の可能性、舌感などに違和感を感じることがあります。
※すべて症例による違いや個人差があります。
治療担当
医師:宮本 庸一
歯科衛生士:小原 彩
トリートメントコーディネーター:宮本 秀子
症例紹介について
宮本歯科では厚生労働省が定めた医療機関ホームページガイドライン、ならびに医療広告ガイドラインに則ったホームページでの情報提供を実践しています。
ガイドラインでは、単純な術前術後の写真等、いわゆる「ビフォーアフター」を原則として(利用者保護の観点から)掲載を禁止していますが、患者さんの不利益にならないように要件を満たしている場合は、術前術後の写真等について広告(ホームページへの掲載)できるとされています。
より詳しい宮本歯科の医療広告ガイドラインの取り組みについては、「医療広告ガイドラインの遵守について」をご覧ください。