宮本歯科では、いきなり歯を削りません

宮本歯科では初診1日目は「私たちが患者さんを知る日」として、そして2日目は診査診断のうえで「患者さんに私たちを選んでいただく日」と考えています。

私たちは患者さんの知る権利、治療を選択する権利を最も大切に考えています。一般的に歯科治療にはいくつかの選択肢があり、最善の治療法は往々にして保険外(自費)治療となることがあります。ただし保険治療を希望された場合でも、その範囲内でできる限り患者さんの利益を守ることはできるはずです。

治療期間や費用もあり、患者さんお一人おひとりが望むものは異なるはずですが、その選択肢を患者さんが知ることがないままに治療を進めるということはあってはいけないことだと思います。ましてや診療台の上で歯を削りながら患者さんに今後の治療方法を問うのは論外です。

そしてお口の中というのは、自覚症状がある歯以外に問題を抱えていることも珍しくありません。検査のうえでそれらを解りやすく患者さんにお伝えすることはもちろんですが、患者さんが複数または広範囲の治療をご希望の場合には、事前の治療計画に沿って治療を進めることこそが患者さんの利益につながると考えます。そして計画には準備が大切です。

どのような治療でも歯茎に炎症があったり、歯に歯石が付着している状態では、本来の治療ができません。だからこそ最善の治療を提供するためには事前の歯のクリーニング、患者さんにご協力頂くセルフケアも欠かせません。

宮本歯科ではこの初診方針に基づいて、初診時に痛みのある方の治療は応急処置が主になります。ですから初診で「痛い歯だけを早く治して欲しい」とか「とりあえず詰めてくれれば良い」とお考えの方は、宮本歯科はミスマッチかもしれません。

また、宮本歯科にはトリートメントコーディネーターという患者さんと歯科医師との橋渡しをする役割が存在します。患者さんのご希望やお悩みを伺い、どうしてその歯の治療が必要なのか？なぜその処置から行うのか？など、患者さんの知る権利に寄り添うのが、トリートメントコーディネーターです。

初診は検査とカウンセリングの日です。

宮本歯科では初診時に1時間のお時間を頂いています。

デジタルレントゲン撮影、口腔内写真撮影、口腔内検査(むし歯/歯周病)、院長による口腔内チェック、最後に院長より所見をお伝えいたします。次回以降のご来院時に初診の検査をもとにトリートメントコーディネーターによるセカンドカウンセリングを行います。治療開始までお時間を頂きますが、宮本歯科では診査診断とカウンセリングを重要視しています。
なぜなら現在の状況を検査・記録せずに治療を開始してしまっては、現状も原因も解らず、治療のスタートもゴールも定まらないからです。そしてご自分の状態や症状を正しく知ることは患者さんご自身の権利です。

急な歯の痛みや、詰め物が取れたなどのトラブルがある場合は、応急処置をしっかりいたしますので、ご安心ください。